【野球のルール】なぜ二塁ベースだけ置き方が違うのか?

【野球のルール】なぜ二塁ベースだけ置き方が違うのか?

野球を長くやっている人ほど、『当たり前』と感じることが多くなります。

二塁ベースの置き方もそのひとつ。

「何となくあの辺にある」と認識している人がほとんどだと思いますが、実はちょっと変わった位置にあるんですよ。

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正しい二塁ベースの置き方はどっち?

早速ですが、正しい二塁ベースの置き方はA・Bどちらだと思いますか?

 A 

 B 

 

はい、答えはBです。

一塁ベースと三塁ベースの端から伸びるラインの交差点が二塁ベースの中心になります。

記事タイトルから答えがバレバレな件はともかく(汗)、最初からこの答えを知っていた人はなかなか博識な方ですよ♪

 

では、なぜ二塁ベースだけ置き方が違うのでしょうか?

AとBを見比べてみて分かるとおり、Aの方が自然でスッキリしています。それに比べてBの方が明らかに不自然。

さすがにこの理由まで知っている方は少ないと思いますが、実は野球のルールの歴史と関係があるんですよ。

 

なぜ二塁ベースだけ置き方が違うのか?

実は、元々一塁ベースも三塁ベースも二塁ベースのようにラインの交差点がベースの中心にありました。

すなわち一塁・二塁・三塁ベースの置き方は全て同じであり、最初から二塁ベースだけ違うところに置こうとしたわけじゃないんです。

ただ、このベースの置き方には大きな問題があります

それは、一塁ベースと三塁ベースの半分がファールラインの外に出る状態だと、フェアかファールか判定が難しくなることです。

 

今でこそベースに当たった打球がフェアなのは周知の事実ですが、それは各ベースがフェアグラウンドにあるからこそ。

仮にベースがファールグラウンドに置いてあったら、ベースに当たった打球もファールなのは当然です。

ベースの半分がフェア、残りの半分がファールと分かれていた場合、打球が当たった場所でフェア・ファールとすべきですが、そんな判定を下すのは困難であり、かつ揉める原因となるのは明らかです。

 

と言うわけで、1887年に現在のように完全に内野の中、つまりフェアグラウンドに一塁ベースと三塁ベースが置かれるようになりました。

ところが、二塁ベースはフェアかファールかの判定に関係ないためそのままの状態で残ることに。

これが現在まで引き継がれ、結果的に二塁ベースだけ違う置き方になっているのです。

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ホームベースの形状も変更歴あり!

二塁ベースの置き方に違いがある理由はルール変更の歴史にありましたが、これは運用に支障をきたすルールは変更し、運用に支障をきたさないルールは変更しないという内容です。

同じような内容として、ホームベースの形状変更も挙げられます。

現在のホームベースは五角形ですが、昔は四角形だったのです。

しかし、ピッチャーや審判にとって四角形のホームベースはストライクゾーンが分かりづらく、五角形にすることで分かりやすくなることが判明。

そして1900年、ホームベースは『ストライクゾーンが分かりやすい』という理由で、四角形から現在の五角形に変更されたのです。

 

最後に

野球経験者でも正しい二塁ベースの位置を知っている人は意外と少ないです。

ましてやその理由となれば、知っている方が珍しいはず。

まぁ、正しい二塁ベースの位置を知っているからといって、別に野球が上手くなるわけではありませんが、ちょっとした野球トリビアということで。

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