「野球チームでレギュラーになれない・・・」→セルフプロデュースしなくてよい選手になりましょう!

「野球チームでレギュラーになれない・・・」→セルフプロデュースしなくてよい選手になりましょう!

この記事では、このブログに寄せられるご質問または私が現役時代にチームメイトから求められたアドバイスの中から、特に多かったものを取り上げ回答したいと思います。

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【質問】野球チームでレギュラーになれない・・・

 

内容詳細
  • 頑張って練習しているのにレギュラーになれません。どうしたらレギュラーになれますか?
  • 自分より下手な奴がレギュラーなのが納得いかない
  • ポジションをたらい回しにされ、自分のポジションがどこか分かりません

 

野球に限らずどんなスポーツでも試合に出ることができる人数は決まっており、誰を選ぶかは監督(を含む首脳陣)の専権事項です。

選手の立場から見ると『選ばれる』必要があるのですが、昔から『走・攻・守の中で突出した能力を持つ選手』または『突出した能力がないがバランスの取れた選手』になることがレギュラーへの近道だと言われてきました。

これらは間違ってはいないのですが「いささか曖昧な表現だな」と個人的に感じます。

と言うのも、走塁・攻撃・守備を同列に語ることなどありえず、この中では攻撃=打撃力が最も重視されているからです。そして、それは今後も変わることはないでしょう。

この記事ではその辺りの事情を解説しつつ、レギュラーになりたくてもなれない人に向けてレギュラーを掴む方法を説明します。

 

レギュラーになる最短ルートは「セルフプロデュースをしなくてもよい選手」になること

結論から書きますが、レギュラーになる最短ルートは

セルフプロデュースをしなくてもよい選手になること

です。具体的に言えば、『打力のある選手になれ』ってことです。

例えばチームで最も打力のあるA選手がショートのレギュラーだったとします。

しかし1年後、A選手よりはるかに守備が上手いB選手がチームに入ってきました。B選手は瞬く間にショートに起用され、A選手はショートのレギュラーを追われることになります。

しかしA選手がレギュラーを剥奪される可能性はほぼなく、打力を生かすため他のポジションにコンバートされるでしょう。

 

このようにチームの監督は打力のある選手を生かすための起用法を考えますので、打力さえ持ち合わせていれば安定的なレギュラーになれます。

結局、打力のある選手ほどセルフプロデュースしなくてもよい選手になり、あなたを起用する監督が勝手にプロデュースしてくれるのです。

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「セルフプロデュースしなくてはいけない選手」になった場合

残念にも監督がプロデュースしてくれる選手になれなかった人は、セルフプロデュースしなくてはいけない選手となります。当然、チームにおいてはこちらが多数派です。

このとき、セルフプロデュースしなくてはいけない立場にも関わらず、そのセルフプロデュースすらしない選手が一定数います。

レギュラーになりたいのであれば、それだけは絶対止めましょう!

悠長に構えていられる立場ではありませんから、積極的にあなたを売り込まなくてはいけません。

 

では、セルフプロデュースとは具体的に何をするかと言うと、

勝てそう(奪えそう)な選手がいるポジションに移動する

ことです。

20人~30人くらい選手がいるチームを想定すると、大体どのポジションも2人~3人が配置されているはずです。

そのポジションには「レギュラー+補欠選手」が存在しますが、必ずしも『レギュラー VS 対抗馬』という構図が生まれているわけではありません。

具体的に言えば、大体以下の3パターンに分けられます。

  • レギュラー VS 対抗馬
  • レギュラー VS かませ犬
  • レギュラー & 人数合わせ

< レギュラー VS 噛ませ犬 >

現レギュラーの奮起を促す目的のため、あえて「レギュラーを脅かす存在、と思わせる選手」を同じポジションに置き競わせるパターン。

ただし監督の中ではほぼレギュラーに起用する選手は決まっており(現レギュラー)、競わされている選手は単なる「かませ犬」となっていることが多い。

特徴としては、練習では「かませ犬」となっている選手を持ち上げることが多く、その割には試合に起用することが少ない。

< レギュラー & 人数合わせ >

調整期間や試合前のシートノックを円滑に行う目的でとられる処置。内野手が標的となる。

例えばショートが一人しかいない場合、セカンドゲッツーを想定した一塁側のノック(セカンド・ファーストが対象)で二塁ベースに入って送球を受けるのはショートだけとなり負担が重くなる。同じく外野ノックで中継プレーに入るときもショート一人だと負担が重くなる。

それに加えてシートノックのテンポが遅くなる問題も発生する。

これらを防ぐため、送球の受け手やカットマンの役割を負担する選手を増やす目的でそのポジションを守らせるパターン。最悪の場合は試合前のシートノックは受けず、送球を受けたりカットマンになることのみを求められることもある。

『レギュラー VS 対抗馬』における対抗馬になりうる存在であれば良いのですが、問題は残りの2パターンです。

このようなポジションにいる場合、できるだけ早くポジションを変えたほうが得策です。

 

どのポジションに変えればいいの?

『レギュラー VS 対抗馬』となっているポジションに加わりましょう。ただし、ある程度同じような守備力を持ち合わせていることが前提となります。

注意点として、移動先のポジションがキャッチャー・セカンド・ショート・センターは避けたほうが無難です。いわゆるセンターラインと呼ばれるポジションは守備力を重視して起用する監督が多いからです。

それ以外のポジションであれば現レギュラーより守備が少々下手でもかまいません。逆に言えば、少々守備が上手いからといって現レギュラーからレギュラーの座を奪うことは難しいです。守備で差別化されるポジションではありませんからね。

だからこそ、そのポジション争いを制する者は打力がある者なのです。

 

ポジションを変えるタイミング

監督に「ポジションを変えたい」と訴えることは悪いことではありません。

あなたが期待されていない場合、監督はあっさり了承するので希望通りポジションを変えることができるでしょう。あなたに期待している場合、監督は今のポジションに留まる指示を出しますから、間接的にあなたの評価を知ることができます。

このようにポジション変更を監督に申し出ることは選手にとってメリットがあるのです。

 

ただし、ポジションを変えるタイミングは注意が必要です。大会前は絶対に避けましょうね。

監督を含む首脳陣は目の前に迫った大会に挑むための戦力の見極めは既に済ませているからです。

この段階でポジション変更を申し出ても却下されるだけでなく『何を考えているんだ!』と怒られる可能性が高いですから。

 

ポジションを変えるタイミングとしては、新チーム発足時および新年度(4月)が最適です。

新チーム発足時(高校野球では7月・8月)は将来的な戦力の青写真を描きつつも選手の成長を期待し見守る時期でもあり、監督や首脳陣にも余裕があります。

新年度(4月)は新入生が入ってくるタイミングですので、やはり戦力の見直しが図られますのでポジションを変えやすいです。

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結局は打力が優先される

自分の方が守備が上手いのに、なぜか他の選手の方が試合に出ることが多い・・・

と悩んでいる人もいると思いますが、それは打力が優先されているためです。

そもそも走塁・攻撃・守備の中では攻撃、すなわち打力が最も差別化しやすいんですよね

「走塁が得意=足が速い・ベースランニングが上手い」選手の場合、それを十分生かすには出塁する必要になり、結局打力が求められます。打力がない選手は代走として重宝されるかもしれませんが、レギュラーにはなれません。

「守備が得意=守備範囲が広い、エラーをしない」選手の場合、多少守備力が劣る選手と比較しても大幅に失点を減らせるわけでもないので、結局打力が優先されるケースが多いです。

 

それらに対し「打撃が得意=ヒットや長打を打つ、打点をよく挙げる」選手の場合、勝敗に直結する得点増に期待できますので貴重な存在となるのです。

特にアマチュア野球の場合はトーナメント戦が多く負けたたら終わりです。そのような試合ほど先取点の重要性が高まります。先に得点を挙げることにより、相手チームの攻撃オプションを減らせますからね。

守備・走塁の上手い選手は試合終盤の守備固めや代走として残しておきたいと考えますので、打力のある選手を試合序盤から積極的に起用することは常套手段とも言えるでしょう。

 

ライバルに勝ちたければ圧倒的な実力差をつけろ!

少年野球をやっている子を持つ親御さんの中で、

なぜうちの子より下手な子がレギュラーなの?

実力的には劣っていないのに、どうしてうちの子が試合にでれないの?

という話を聞くことがあります。私も子供を持つ親ですから、そのような気持ちも理解できます。

ただ、そのようなケースの大半はどちらの選手を起用しても大差がない場合が多いんですよね。

監督さんに疑問を投げかけても「練習態度が良い」「前の日の練習で調子が良かった」など、いくらでも答えようがありますし。

 

ちょっと穿った見方をすると、選手起用の権限を持つ監督と親しくしている保護者・選手が優遇されることはありますし、スポーツだからといって必ずしも公明正大というわけではなく、むしろ社会の縮図といった方が正しいかもしれません。

私自身、少年野球から中学・高校・大学・草野球とやり続けていた経験からそのようなことを見てきましたし、ハッキリ言って滑稽なことだと思います。

しかしながら、このような環境を変えることはハッキリ言って無理です。結局は圧倒的な実力差をつけて突き放すしかありません。

こんな奴と競っている自分が悪い

と考え高い目標を持つことが一番ですが、これが難しければ潔くポジションを変えた方が前向きになれるかもしれません。

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まとめ

この記事では、レギュラーになりたくてもなれない人に向けてレギュラーを掴む方法を解説しました。

  • 最短ルートはセルフプロデュースをしなくてもよい選手になること=打力のある選手になれ!
  • セルフプロデュースしなくてはいけない選手になったらレギュラー争いできそうなポジションに移り、最終的には打力勝負に持ち込め!
  • セルフプロデュースしなくてはいけない立場なのに行動しない選手は、なかなか監督や首脳陣の目に留まらないことを覚悟せよ!

レギュラー争いと言っても、上級者ばかりあるまる強豪チームからそうではないチームまで様々です。

守備や走塁が好きでその道を極めたい選手はそれで構いませんし、それを否定する気持ちもありません。スペシャリストになればスタメン出場はともかく出場機会は増えますからね。

しかし、ピッチャーを含むセンターライン以外のポジションは打力優先でレギュラーを決める傾向が強いことに変わりありません。

バッティングは3割打てば評価されるくらいですから、『バッティングは難しい』『自分には打つ才能がない』と感じる気持ちも分かります。

逆に言えば、それだけ他の選手と差別化できる分野と言えますので、レギュラーを掴み安定的にスタメン出場したければ打力向上を目指すことがベストなのです。

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