ホームランを打ったときのベースランニングまとめ!「ベースの踏み忘れ」から「ホームラン確信歩き」まで徹底解説!

ホームランを打ったときのベースランニングまとめ!「ベースの踏み忘れ」から「ホームラン確信歩き」まで徹底解説!

野球の華と言えばホームラン

打球が大きな放物線を描いた瞬間、それを見ている選手・観客が固唾を呑んで見守り、スタンドへの着弾とともに歓声とため息が入り混じった、何ともいえない空気を球場に生み出します。

そしてホームランを打った選手は、その場にいる全ての人の視線を集め、優雅にダイヤモンドを一周します。

 

誰にも邪魔されずダイヤモンドを一周できるので、特に注意することなどないと思われがちですが、意外に多くの落とし穴があるのです。

この記事では、ホームランを打ってダイヤモンドを一周する際に注意すべきことをまとめました。

ホームランを打つための練習はしても、ホームランを打った後の練習をする人はほとんどいないでしょうから、頭の中に入れておいて損はないと思いますよ。

 

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打球を見すぎ!一塁ベースのオーバーランに注意

 

心地よい感触、放物線を描いた打球、こんなとき普通の打者なら、ホームランを期待しながら走り出します。

誰でも、ボールの行く末を見届けたいと思うのは当然のこと。

ここで注意して欲しいのが、打球を見すぎて一塁ベースをオーバーランしてしまうことです。

打球の飛距離・速さ、打者の足の速さにもよりますが、大体、着弾のタイミングと一塁ベースに到達する時間って近いことが多いのです。

そうすると、

  • 打球から目を離さないと一塁ベースがどこにあるか分からない
  • 一塁ベースを見るために打球から目を離すと、打球の行く末が分からない

というギャップが発生します。

 

ホームランを打ち慣れてくると、一塁ベースに到達する前に走るスピードを緩め、打球の行方を見極めてから一塁ベースを見て踏み、ホームランでも長打にも対応したベースランニングができます。

しかし、ホームランを打ったことがない選手はそんな余裕はありませんし、”できれば打球の行く末を見届けたい!” と思うのが人情です。

特に、レフト側の打球は視線移動の距離が長いので注意が必要です(ライト側の打球は視線を落とすだけで一塁ベースが確認できる)。

一塁ベースを見失ってしまうと、そこから”探す→踏む” とタイムロスになり、ホームランにはならず打球がフィールド内に落ちた場合、せっかく二塁打になる打球でもシングルヒット止まり・・・なんてことになりかねませんからね。

 

対策としては、やはり勇気を持って打球から目を離し、一塁ベースをしっかり見ることですね。

打球の行方が分からなくなっても、相手守備の動きや塁審の動きで『フェンスを越えた』『フィールド内に落ちた』『相手に取られた』など分かりますから。

 

 ひとこと

 

私が高校1年のとき、練習試合でレフトに大飛球を打ち上げました。それまで味わったことのないインパクトの感触で、本当に打球が高く舞い上がりました。

 

これまでの野球人生で、フェンスを越えるホームランを放ったことが無かった私ですが、『こんなマグレは滅多にないから、お願いだから入って!』と祈りつつ打球を見続けていたのですが、無常にも打球はフェンスを直撃・・・

 

それを見た私は落胆しつつ、二塁へ向かうべく一塁ベースを確認しようとすると、ベースが無い!!!

 

そうです、一塁ベースを越えてまっすぐライト線を走っていました(笑)

 

慌てて引き返し、二塁へ向かい二塁打になりましたが、肝を冷やしましたよ。

 

 

 

それから月日が経った、ある公式戦の話。

 

相手投手の肩口から入ってくるカーブをとらえた打球は、鈍い『ボコッ』という音とともにレフト線へフラフラ舞い上がりました。

 

明らかに詰まった打球でしたが、飛んだところが良かったので、『レフト線に落ちれば二塁打だな・・・』と思い、打球からを目を離し、一塁ベースを蹴って全力疾走していると、球場がどっとざわついたのです。

 

いまいち状況が飲み込めない私でしたが、なんと塁審がホームランのジェスチャー!

 

まさか入るとは思わなかったどん詰まりの打球でしたが、人生初のフェンスオーバーのホームランになりました。

 

どこに着弾したか、全然見ていませんけどね(汗)

 

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ランナーの追い越しに注意!

 

先のランナーを追い越してしまうと、追い越したランナーはアウトになります。

公認野球規則 5.09(b)走者アウト

(9)後位の走者がアウトになっていない前位の走者に先んじた場合。(後位の走者がアウトとなる)

<引用> 2019 Official Baseball Rules 公認野球規則(日本プロフェッショナル野球組織・全日本野球協会)

前のランナーなんか追い越すわけ無いじゃん!

と思われるかもしれませんが、意外に一塁ランナーを追い越してしまうケースはあるのです。

 

例えば、ランナー1、2塁でレフトへ高く上がった大飛球が飛んだ場合。

各塁のランナーはハーフウェイで状況を見極めることが基本ですが、大飛球を飛ばした打者走者は、思わず放った大飛球に興奮しつつ全力疾走しがちですので、止まっている一塁ランナーのことが目に入らなくなることがあるのです。

さらに、フェンス際の高い打球はランナーにとっても見づらく、思わず ”捕られた” と思って一塁に戻った一塁ランナーを打者走者が追い越した・・・なんてこともあります。

せっかくホームランを打っても、一塁ランナーを追い越してしまえば、記録上はシングルヒット。チームメイトの記憶には残るでしょうが、ホームランの記録は残りません・・・

 

ベースランニングのスピードを意識してカッコよく!

 

無事、打球がフェンスを越えたら、邪魔をされずにダイヤモンドを一周できます。

打者にとって最高の瞬間と言えますが、現実はそうでもありません(と、私はホームランを打つ度に感じます)。

そもそも、自分が走っている姿を多くの人に注目されることなど、人生においてよくあることではないからです。

 

これが全力疾走しているときならば、そんなことを気にする必要も余裕もありませんが、力を抜いたベースランニングの場合、周囲の目が気になるんですよね。

ここで注意して欲しいのが、ベースランニングのスピード

全力疾走によるベースランニングの練習はすると思いますが、ホームランのベースランニングの練習なんてしませんよね?

特に高校球児の場合、”フィールド内はいかなる場面でも全力疾走が基本” と教わりますし。

そうすると、いまいちベースランニングのスピードが分からないんです。

  • 優雅にダイヤモンドを一周しようとしすぎると、かなり遅く、たらたら走っているに周囲は感じる・・・
  • 全力疾走ではホームランを打ちなれていないようでカッコ悪い・・・

 

個人的におすすめなのは、早いペースのジョギングくらいで走ることです。

プロ野球でも、打った瞬間にホームランを確信して歩いたりしますが、ベースランニングは意外に速く、たらたらベースランニングをする選手ってほとんどいないんです。

まぁ、アウトになったり危険を伴うことではないので、自分のペースで好きに走ればよいのですが、できることならスマートにカッコよくホームインしたいものです。

 

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ベースの踏み忘れに注意

 

ベースを踏み忘れ、かつ守備側のアピールを審判が認めた場合、アウトになってしまいます。

しかも、ホームランはボールデッドですので、踏み忘れたベースから次のベースに到達した時点で、踏み忘れたベースを踏み直すことは許されず、守備側のアピールがあればアウトになってしまいます。

公認野球規則 5.09(c)アピールプレイ

(2)ボールインプレイのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏みなおす前に、身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合。

【規則説明】塁を空過した走者は、

(A)後位の走者が得点してしまえば、その空過した塁を踏み直すことは許されない。

(B)ボールデッドのもとでは、空過した塁の次の塁に達すれば、その空過した塁を踏み直すことは許されない。

【原注】例-打者が競技場の外へ本塁打を打つか、スタンドに入る二塁打を打って、一塁を空過した(ボールデッド)。打者は二塁に触れる前ならば、誤りを正するために一塁に帰ることはできる。しかし、二塁に触れてしまうと、一塁に戻ることはできない。守備側がアピールすれば、一塁でアウトが宣告される。

<引用> 2019 Official Baseball Rules 公認野球規則(日本プロフェッショナル野球組織・全日本野球協会)

 

全力疾走でのベースランニングの場合、左旋回するためにベースを蹴りますので、滅多に踏み忘れなどしません。

しかしホームランの場合、 ”ベースを蹴る” 必要などありませんから、ベースの端に触れるような感じでベースランニングしがちなんですよね。

そうすると、本人はベースを踏んでいるつもりだったとしても、審判から見ると ”ベースを踏んでいない” と見えてしまうことがあるのです。

これを避けるためにも、審判に分かるよう、しっかりベースを踏むことを意識しましょう。

 

三塁ベースコーチとのタッチに注意!

 

二塁ベースを回って三塁に向かうと、三塁ベースコーチが目に入ります。

プロ野球では、三塁ベースコーチとタッチするのが一般的ですが、アマチュア野球では注意が必要です。

と言うか、基本的にタッチはしないようにしましょう

 

競技上の基本的なルールが記されてる公認野球規則には、ホームランの際、三塁ベースコーチとタッチするとアウトになるとは、どこにも記されていません。

しかし、ローカルルール(所属連盟によるルール)で ”三塁ベースコーチ(一塁も含む)とタッチした場合、肉体的援助を受けたとしてアウトにする” と定めている場合があるのです。

ホームランを打ったとき、ローカルルールを熟知した上で、三塁ベースコーチとタッチするのは構いませんが、そこまで確認する人は少ないでしょうから、タッチしない方が無難です。

 

< ベースコーチとのタッチ >

アマチュア野球では、ホームランのとき三塁ベースコーチとタッチするとアウトになる

と言われることがありますが、それは正しくありません。

公認野球規則には、ホームランの際、三塁ベースコーチとタッチするとアウトになるとは、どこにも記されていないからです。

公認野球規則6.01(a)(8)により、ホームランを打った選手はアウトになると主張する意見もありますが、ベースコーチとのタッチは帰塁や離塁を援助する目的ではありませんから、この規定には該当しないのです。

公認野球規則 6.01(a)

(8)三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合

<引用> 2019 Official Baseball Rules 公認野球規則(日本プロフェッショナル野球組織・全日本野球協会)

ただ、先程記したとおり、ローカルルールでベースコーチとのタッチを禁止(アウト)にしている場合もあり、それが適用されればホームランを打ってもアウトになってしまいます。

 

 ひとこと

 

高校野球の場合、公認野球規則に加えて高校野球特別規則とアマチュア野球内規に則って試合が行われますが、三塁ベースコーチとタッチを禁止する項目は存在しません。

 

それでも、過去の公式戦で三塁ベースコーチとハイタッチをした選手がアウトになる事例(アウトの理由ははしゃぎ過ぎて、高校野球において見苦しい)もありますし、お咎めなしの場合もあります。

 

ちなみに、私のチームメイトが公式戦でホームランを打った際、三塁ベースコーチとハイタッチしたことがありました。

 

このときはアウトにはならず(相手チームの抗議もなし)、試合には無事勝ったのですが、次の日の新聞にハイタッチしてる瞬間の写真が掲載されていたのです(汗)

 

とは言っても、写真が掲載されていた理由は、試合の展開上、価値のあるホームランだったからであり、特に三塁ベースコーチとのハイタッチを問題にしているわけではありませんでした。

 

部室でこの新聞をチームメイトと目にしたとき、”三塁ベースコーチとタッチしても大丈夫なの?” ”本当はアウトになるんじゃ?” といったやり取りをした上で、『次からタッチしないようにしよう・・・』とした記憶があります。

 

結論としては、ルール上は問題は無いものの、派手なガッツポーズなどは相手チームへの不敬・侮辱につながりかねない、として高校野球周知事項に記載されていますし、やらない方が無難だと言えます。

 

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ホームイン後、ベンチに戻るテンションはどうする?

 

無事にホームベースを踏んだら、後はベンチに戻るだけですが、普段のホームインと何か違うことを感じるはずです。

インプレーの場合、”ホームイン=得点が入った” ですので、それに対し生還したランナーが興奮したり、ベンチが盛り上がったりするわけです。

ホームランもルール的には同じなのですが、現実は ”スタンドイン=得点が入った” と認識するので、一番盛り上がるのはスタンドインの瞬間なんですよね。

すなわちベースランニングをしている間、打者・ベンチとも盛り上がった感情の冷却時間になってしまい、少し落ち着いた感じになるんですよ。

 

このとき、”どんなテンションでベンチに戻ればいいの?・・・” と感じる人もいると思います。

私の場合、無理にテンションを上げたり、あえてクールに装ったりせず、ベンチの反応に身を委ねるようにしましたがね(笑)

その試合の重みや、ホームランが飛び出した試合状況によっても盛り上がり方は変わりますので、ベンチの反応に合わせた方が、変に浮かずに済むのは間違いないでしょう。

まぁ、どうでもよいことなんですけどね。

 

草野球なら「ホームラン確信歩き」でカッコよく!

 

打った瞬間ホームランと分かる打球を放った打者が、打球の行方を歩きながら見つめ、着弾とともにゆっくり一塁ベースに走り出す、いわゆる『ホームラン確信歩き』

プロ野球やメジャーでは強打者の象徴でもあり、全力疾走が基本とされるアマチュア野球ではご法度とされている行為ですが、誰もが一度はやってみたいと思うのではないでしょうか?

このような『ホームラン確信歩き』ですが、草野球ならやっても良いと思います。

 

とは言っても、これが慣れないと案外できないものなんですよね~

私の場合、高校・大学野球を終え、草野球をやり始めたときから狙っていましたが、最初の2~3本はダメでした・・・

何せ、それまでの野球人生は『打ったら走る!』を何百回、何千回と繰り返しているので、体に染み付いた動作を振り払うのは並大抵のことではないのです。

もう、”打っても絶対走らない!” というくらい、強い意志で打席に入らないとダメ。私が『ホームラン確信歩き』ができるようになったのは、そんな強い意志を持った後です。

あっ、もちろんそれなりの飛距離を出さないとダメですよ。私も微妙な打球はしっかり走りましたから。

ホームランを確信しながらホームランにならなかった・・・こんなのはダサすぎますからね。

 

最後に

 

いかがでしたか?

ホームランのベースランニングと言えど、注意することは意外にあるんですよね。

野球未経験の方には意外だと思われるかもしれませんが、野球をやっていてフェンスオーバーのホームランを打ったことがある人は一握りなんです。

せっかくホームランを打ったのに、ちょっとした不注意でアウトに・・・なんて泣くに泣けないですよね。

下手をすると、野球のキャリアでもう二度とホームランを打てないことさえあるのですから。

 

この記事では、ホームランのベースランニングに関して注意すべきことから、どうでもよいことまで色々解説しましたが、やはりホームランは何度打っても気持ちがよいものです。

ホームランは打者にとって最高の結果ですし、野球キャリアの中でも強く印象に残ることでしょう。

あなたがホームランを打ったとき、この記事のことを思い出してくれれば、最高の結果とともに最高の思い出になるはずです♪

 


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