うちの子、ボール投げが苦手なんだよね~
と、お悩みの方はいませんか?
この記事では、ボール投げが苦手な子供におすすめする練習方法と、あると便利なグッズを紹介したいと思います。
全体的に子供の「投げる力」は低下している
スポーツ庁が公表している子供の体力・運動調査結果によると、ソフトボール投げ・ハンドボール投げの測定結果は全体的に下降傾向です。
ですので、お子さんがボール投げが苦手でも、ある意味”当然”だと思って下さい。
どれくらい低下しているの?
ソフトボール投げにおける、9歳・11歳の男子は特に下降傾向であり、それ以外はほぼ横ばいになっています。また、1960年~1980年代と比べると、どの年齢も低い数値になっています。
例えば、11歳男子の場合、1980年のソフトボール投げの結果が35mなのに対し、2017年は27mに低下しています。
9歳男子の場合、1980年のソフトボール投げの結果が25mなのに対し、2017年は20mに低下しています。
これは色々な要因があると思いますが、子供を取り巻く環境の変化は無視できないでしょう。
子供がボールを使って遊ぶ機会は、昔に比べて圧倒的に減っていますからね。
ボール投げが難しい理由
ボール投げが苦手な理由は、ボールを投げる機会が少ないからです。
これは、『ボール投げが難しい』ことに起因します。
そもそも、この地球上で物を狙って投げる動物はヒトくらいなものです。投擲(とうてき)であれば、クマなども行いますが、狙った場所に投げる正確なコントロールはありません。
投擲(とうてき)とは?
手を使って物を遠くへ投げること。
ボールを狙った所へ投げることは、とても難しいことなんですよ。
投げるためには腕をスイングして加速させ、適切なタイミングでリリース(ボールを放す)しなくてはいけませんからね。
図1 リリースの瞬間
しかし、腕のスイングスピードによってリリースのタイミングを変えないと、ボールの行き先が変わってしまいますので、それを高度な感覚で調整するのです。
この感覚を掴むことが、ボール投げの最大の難関なのです!
ある意味、ボール投げは人間だけに与えられた高度な特殊能力だと言えますね。
ボール投げの練習方法
最初は誰でも難しいボール投げですが、おすすめな練習方法があります。
それは、
ボールを数多く投げる
ことです。
単純ですが、これがやっぱり原点なんですよね。
先ほども書きましたが、狙った所へ投げるためにはリリースの感覚を身につけなくはいけないのです。
そして、ボールを投げる腕のスピードに合わせて、最適な位置でリリースする必要もあります。
どんな野球選手でも、それをコントロールしてプレーしていますが、それは長年培ってきた経験をもとにした感覚にたよっているのです。
その一方、昔のように気軽にボール投げができる環境はありませんから、
具体的に、どこで・どのようなことをすれば良いの?
と思われる方も多いと思います。
そこで、次にボール投げに便利なグッズをご紹介いたします!
家の中でボール投げができる便利グッズ
外でボール投げができなければ、家の中でやればいいんです。家の中であれば、天気が悪くても、夜でも練習することができますからね。
以下に、私が実際に買って使ってみた便利なグッズをご紹介いたします。
家の中で使えるボール
このボールはウレタン製であり、適度な弾力があって使い心地が抜群に良いです。
柔らかいゴムボールだと、使っていくにつれてボールが萎んでしまったり、変形したりしますが、このボールはそのような心配もありません。
このボールを使って、部屋の壁で『壁当て』をやるだけで、ボール投げの練習になります。
壁当てとは?
壁に向かってボールを投げ、跳ね返ったボールを自分で捕ること。
このボールのメリットは他にもあります。
適度な硬さがあるので、グラブを使って捕球できるんですよ。
柔らかいボールって、グラブを使って捕球しようとしても、強く弾いてしまって上手く取れないことがあるんですが、このボールは違います。
ある程度ボールが投げられるようになって、次のステップとして、お父さんやお母さんと外でキャッチボールをやる場合など、このボールなら対応できます。
軟式ボールを使うより断然安全ですので、子供も怖がりません。
本来、このボールはトスマシーンのスペアボールなのですが、非常に使い勝手が良いのでご紹介させて頂きました。
部屋の壁に投げられない場合
家の中で、子供にボール投げをさせてあげたいけど、壁紙が痛むのはちょっと・・・
と思われる方もいるでしょう。
そんな場合におすすめなグッズがこれです!
これは本来、別売りのトスマシーンと組み合わせて使うバッティングネットなのですが、ボール投げにも使えます。
このネットに向けてボールを投げれば、家の壁や壁紙を痛める心配はありません♪
組み立て式ですから、邪魔になったらバラして収納も可能です。
ただ、組み立てにはある程度時間がかかりますから、使うときに出して、使い終わったら収納・・・なんてことは正直面倒です。
ですので、使っていない部屋などに置きっぱなしで使用することを推奨します。
このグッズのメリットはまだあり、ある程度速いボールを投げる人が、思いっきり投げても対応できることです。
実際、私の家には先程ご紹介したウレタン製のボールが50個ありまして、ちょっと運動したいときは、50連投を1セットとして投げ続けたりしています(笑)
サイズ的に、6畳の部屋があれば設置&ボール投げの練習は可能です。
ちなみに、本来は以下のトスマシーンと組み合わせて使います(これも私は所持しています)。
これがあれば室内でもバッティング練習が可能です。
うちでは子供のバッティング練習以外に、グローブでのキャッチ&ボール投げの練習に使っていました。
私がスローイングの練習(気分転換の運動)をするときは、さっさと投げたいので、ダンボールに50個のボールを入れて、50連投しますが(笑)
部屋の壁に投げられず、スペースに余裕がない場合
アパートなどにお住まいの方の場合、部屋の壁に投げればお隣さんの迷惑になりますし、スペースに余裕がないことも多いと思います。
そんな場合、以下のグッズがおすすめです。
これを使えば、壁にボールをぶつけなくても良いですし、スペースもあまり必要ではありません。
スナップの練習にもなりますし、ボールを捕る練習もできますしね。
まとめ
昔は、公園や道路でキャッチボールをやったり、ちょっとした空き地でゴムボールを使った野球遊びをするのは当たり前の光景でした。
学校の昼休みでも、紅白帽子や手袋を丸めてボールに見立て、キャッチボールや野球をやってものです。
子供の日常生活に『ボール投げ』が溶け込んでいたんですね。
今は違います。
道路や空き地でキャッチボールなど論外ですし、『ボール遊び禁止』という公園も増えています。
それに従って、ボール投げをする機会が減っていますので、ボール投げが苦手な子供が増えるのは当然のことなんです。
でも、今も昔も変わらないのは
子供はボール投げが好き
ということです。
そして、徐々に上手になり、狙った所へ投げられるようになれば、もっと上手くなりたいと思うでしょう。
野球の細かい技術など、この後で十分。
最初から、投げ方がどうの・・・とか全然必要ないですから。
野球は所詮ゲーム。楽しんでなんぼですから、その環境さえ大人が作ってあげれば良いのです。