【守備フォーメーション】ランナー三塁の25パターン!打球処理とカバーリングまとめ

【守備フォーメーション】ランナー三塁の25パターン!打球処理とカバーリングまとめ

ランナーが三塁にいる状況では、ヒットは当然のこと、外野へのフライ・内野手のエラー、バッテリーエラー(暴投・捕逸)でも得点を許してしまいます。

また、三塁ランナーはフォースプレーでアウトに出来ませんので、内野手は

  • チームの基本方針
  • 打球の強弱と方向
  • 三塁ランナーの動き

を考慮して守る必要があり、冷静な判断が要求されます。

 

この記事では、ランナー三塁守備フォーメーション25パターンを紹介しますが、基本は以下の3つのパターンに分けられます。

 

ランナー三塁時の基本パターン
  • 1点を防ぎにいく”前進守備”
  • 打球によっては三塁ランナーをアウトに狙うが、基本的に無理をしない”中間守備”
  • 三塁ランナーは無視し、確実に打者走者でアウトを稼ぐ”通常守備”

この中で、”通常守備”に関してはランナーがいない場合の守備フォーメーションと同じですので、ここでは解説を省きます。

ランナー三塁で”通常守備”?

大差でリードした試合終盤でよく用いられます。

例えば、10-0でリードして迎えた9回、ノーアウト3塁の場面。

得点差を考慮すれば無理に1点を防ぎにいく必要がありませんし、前進守備によって相手打者のヒットゾーンを広げてしまうより、通常守備でヒットゾーンを狭め、相手打者をアウトにする確率を高めた方が合理的です。

 

この記事で解説する、”前進守備”と”中間守備”は1点を防ぎにいく姿勢に違いがあるものの、各選手がやるべきプレーは必ず以下のいずれかになります。

自分がどの役割を担うのか、しっかり頭で理解することが大切です。

 

  • 打球処理
  • 送球
  • ベースカバー
  • 打球処理のカバーリング
  • 送球のカバーリング
  • 中継プレーに入る(カットマン

※各ポジションの詳細な動き方についてはリンク記事に解説しています。

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前進守備のフォーメーション

図1 前進守備のフォーメーション

ランナー三塁、前進守備のフォーメーションは、”相手に1点も与えたくない”場合に用います。

前進守備を”どの場面で用いるか?”は、チーム方針によるところが大きく、打撃力の弱いチームと打撃力の強いチームでも考え方は多少異なります。

例えば、1回表・1アウト三塁のピンチの場合。

打撃力の弱いチームなら、相手チームの先制点は絶対に避けたいので、0点で凌ぐ可能性を高めるため前進守備で対応するでしょう。

一方、打撃力の高いチームの場合は1点くらい相手にあげても、後から取り返せる可能性が高いので、初回の大量失点というリスクを下げるために、あえて前進守備は敷かず、中間守備で対応するでしょう。

もちろん対戦相手の強さや、指示を出す監督の考え方によっても違いがありますので、野手はしっかりチーム方針を理解してプレーすることが大切です。

そして、キャッチャーはしっかり言葉で”内野!ホームでアウトにするぞ!”と野手に指示を出し、共通の意思を持って守備にあたることが大切です。

 

  • 【ファースト】一二塁間を結んだラインまで前進し、バックホームに備える。スクイズにも警戒する必要あり。
  • 【セカンド・ショート】それぞれ、一二塁間・二三塁間を結んだラインまで前進し、バックホームに備える。ピッチャーの投球後は、キャッチャーの返球に対するカバーリングをする。
  • 【サード】牽制球に備えて三塁ベースに入り、ピッチャーが投球した瞬間、二三塁間を結んだラインに移動し、バックホームに備える。スクイズにも警戒する必要あり。

 

三塁ランナーはフォースプレーでアウトにできず、必ずタッチプレーになりますので、内野手は確実な捕球と精度の高い送球が要求されます。

そのためにも、しっかりと三塁ランナーの動きを確認するとともに、周りの野手も声を掛け合って状況をできるだけ伝えるようにしましょう。

三塁ランナーにとっても打球判断(ホームを狙う?自重する?)が難しい場合ですし、明らかに無謀なホーム狙いでも、ゴロゴー(ゴロの場合はどんな場合でもスタートをきる)の作戦かもしれません。

1点勝負の試合終盤では、リスクをとってもバックホームしなくてはいけない場面もありますので、チームの意思を統一して望みましょう!

 

また、バッテリーとファースト、サードはスクイズに警戒する必要があります。

ファーストやサードは打者の構えに反応し、絶対にホームインを許さないつもりで前進しましょう。

細かいことですが、打球処理をするピッチャー・ファースト・サードは微妙な距離の送球が求められますので、スナップスローやグラブトス、バックトスなどを身につけ、状況に適した送球をする必要があります。

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中間守備のフォーメーション

図2 中間守備のフォーメーション

ランナー三塁、中間守備フォーメーションの特徴は以下の通りです。

  • 【ファースト】三塁ランナーがホームを狙い、確実にアウトにできるタイミングのみバックホーム。その他は一塁送球。
  • 【セカンド】三塁ランナーがホームを狙っても、一塁へ送球し確実にアウトにする。
  • 【ショート】三塁ランナーがホームを狙っても、一塁へ送球し確実にアウトにする。
  • 【サード】牽制球に備えて三塁ベースに入り、ピッチャーが投球した瞬間、二三塁間を結んだラインに移動する。三塁ランナーがホームを狙い、確実にアウトにできるタイミングのみバックホーム。その他は一塁送球。

 

ランナー三塁、前進守備のフォーメーションは、確実にアウトを増やすことを基本方針とし、確実にホームで三塁ランナーをアウトにできるときのみバックホームし、無駄な失点を防ぐ目的で用いられます。

通常守備に比べてヒットゾーンは広がりますが、前進守備ほど広がりませんので、それなりにメリットのある守備フォーメーションです。

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記事一覧(ランナー三塁)

以下のリンクをクリックすると、解説記事に移動します。

 ヒットの場合、三塁ランナーのホームインを阻止することはできません。

この場合の守備フォーメーションは「打者の進塁を防ぐ」ものになりますので、以下の記事で解説しているプレーを参考にして下さい。

⇒【守備フォーメーション】ランナーがいないときの15パターン!打球処理とカバーリングまとめ

 

1. ピッチャーの牽制球

2. キャッチャーの牽制球

3. スクイズ

4. ワイルドピッチ(パスボール)

5. ピッチャーゴロ(前進守備)

6. ピッチャーゴロ(中間守備)

7. キャッチャーゴロ(前進守備)

8. キャッチャーゴロ(中間守備)

9. ファーストゴロ(前進守備)

10. ファーストゴロ(中間守備)

11. セカンドゴロ(前進守備)

12. セカンドゴロ(中間守備)

13. サードゴロ(前進守備)

14. サードゴロ(中間守備)

15. ショートゴロ(前進守備)

16. ショートゴロ(中間守備)

17. レフトフライ(レフト線)

18. レフトフライ(正面)

19. レフトフライ(左中間)

20. センターフライ(左中間)

21. センターフライ(正面)

22. センターフライ(右中間)

23. ライトフライ(右中間)

24. ライトフライ(正面)

25. ライトフライ(ライト線)

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