【守備フォーメーション】ランナー1,2塁の26パターン!打球処理とカバーリングまとめ

【守備フォーメーション】ランナー1,2塁の26パターン!打球処理とカバーリングまとめ

ランナー1,2塁の場合、シングルヒットで1点、長打で2点を失う可能性があります。

さらに、送りバントやダブルスチールを決められると、ランナー2,3塁となり一気にピンチが広がります。

その一方、守備側はダブルプレーを狙えますし、稀ですがトリプルプレーの可能性もあり、攻守ともに緊張感が高まる場面と言えます。

 

ランナーが一人のときに比べて、各野手の役割が細分化されますので、しっかり自分の動きを頭に入れてプレーすることが重要になります。

基本的には、先のランナーである二塁ランナーを優先にケアし、重複するカバーリングがあれば、残った一塁ランナーのケアにまわります。

 

この記事では、ランナー1,2塁守備フォーメーション26パターンを紹介します。

ランナー1,2塁の守備フォーメーションは、試合展開やアウトカウントによって変化します。

例えば・・・

  • 【無死】⇒ 送りバントを警戒
  • 【一死】⇒ 試合展開・戦略・打者の能力によっては送りバントの可能性がある
  • 【二死】⇒ 送りバントの可能性が無い
  • 【試合終盤で僅差】⇒ シングルヒットでの失点を防ぐ
  • 【試合終盤でリード】⇒ アウトにし易いところで確実にアウトを稼ぐ

複雑そうに見えますが、通常シフト・送りバント・シングルヒットでの失点を防ぐシフト、のいずれかに分類できます。

その中で、各選手がやるべきプレーは以下のいずれかになりますので、自分がどの役割を担うのか、しっかり理解して試合に臨みましょう!

 

  • 打球処理
  • 送球
  • ベースカバー
  • 打球処理のカバーリング
  • 送球のカバーリング
  • 中継プレーに入る(カットマン

※各ポジションの詳細な動き方についてはリンク記事に解説しています。

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通常の守備フォーメーション

ランナー1,2塁、通常の守備フォーメーションの特徴は以下の通りです。

  • 【ピッチャー】盗塁を未然に防ぐため、二塁ランナーに大きなリードを取らせないようにセカンド・ショートと連携しつつ、打者に投球する
  • 【ファースト】牽制球を想定して一塁ベースに入る必要なし!(ランナー一塁とは違う)
  • 【セカンド】左投手の場合、二塁牽制球の有無・種類のブロックサインを投手または捕手に出す。二塁ランナーに大きなリードを取らせないために、ショートと連携して二塁ベースカバーに入る
  • 【ショート】右投手の場合、二塁牽制球の有無・種類のブロックサインを投手または捕手に出す。二塁ランナーに大きなリードを取らせないために、セカンドと連携して二塁ベースカバーに入る
  • 【外野】定位置より若干前に出て、バックホームに備える

 

送りバントの可能性が無い場合、ファーストとサードは定位置で守ります。

サードは二塁ランナーが盗塁を仕掛けたとき、三塁ベースカバーに入りますので、二塁ランナーの動きを常に把握しておきましょう。

ファーストはランナー一塁の場面とは異なり、牽制球を想定して一塁ベースに入らなくてOKです。これは守備範囲を広げることを重視するためです。

セカンドとショートは交互に二塁ベースカバーに入り、二塁ランナーに大きなリードを取らせないようにします。

ピッチャーはセカンドとショートの動きに合わせて打者に投球しましょう。

 

シングルヒットを打たれた場合、外野手は二塁ランナーのホームインを防ぐためにバックホームしますが、必ずカットマンがカットできるボールを投げて下さい。

無理にノーバウンドで投げようとして、カットマンがカットできないような高い送球をしてしまうと、打者走者に無駄な進塁を与えてしまいますからね。

 

送りバント警戒の守備フォーメーション

ランナー1,2塁、送りバントを警戒する守備フォーメーションの特徴は以下の通りです。

  • 【ファースト】バント処理のため、前に移動して守る
  • 【セカンド】二塁ランナーを牽制するため二塁ベースカバーに入りつつ、ピッチャーが投球したらバント処理の一塁ベースカバーに間に合うように動く
  • 【ショート】二塁ランナーを牽制するため二塁ベースカバーに入りつつ、ピッチャーが投球したらバント処理の二塁ベースカバー、または三塁ベースカバーに間に合うように動く
  • 【サード】三塁ベース近くで守り、バント処理の三塁ベースカバーに備えつつ、強めのバントは自らが処理をする
  • 【外野】カバーリングしやすいように、前に移動して守る

送りバント処理の場合、まずは守備側のチーム方針を明確にし野手全員(ピッチャーを含む)で共有しておく必要があります。

確実に1アウトを取るのか、絶対に三塁へ送らせないつもりなのか、これらを明確にしてキャッチャーは野手に伝えましょう。

ランナー1,2塁ではフォースプレーですので、送りバントをダブルプレーにすることができれば、一気に試合の流れを変えることができるでしょう。

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僅差で試合終盤の守備フォーメーション

僅差で迎えた試合終盤、すなわち1点を争う場面の守備フォーメーションの特徴は以下の通りです。

  • 【ファースト】一塁線寄りに守り、一塁線を抜ける長打を防ぐように守る
  • 【サード】三塁線寄りに守り、三塁線を抜ける長打を防ぐように守る
  • 【外野】バックホームでアウトにできる位置まで前進して守る

これは外野手の間を抜ける長打や、頭を越される長打による失点は仕方がないと諦め、シングルヒットでの失点を絶対に防ぐ守備フォーメーションです。

ファーストとサードはライン際に守り、一塁線・三塁線を抜ける長打を防ぎます。

当然、一二塁間と三遊間は広く空くため、シングルヒットになるゾーンも広くなりますが、それは外野手が前進することでフォローします。

 

外野手はできるだけノーカットでバックホームし、絶対に二塁ランナーのホームインを阻止しましょう。

ここで注意して欲しいのは、無理にノーバウンドで投げないことです。

カットマンがカットできない送球をすると、打者走者が二塁へ進塁しやすくなりますからね。

 

1点を争う場面では、打者走者が『あえて二塁へ進塁する素振り』を見せ、囮になることで二塁ランナーのホームインを助けようとすることがあります。

カットマンはそれに惑わされないよう、冷静に判断してプレーしましょう。

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記事一覧(ランナー1,2塁)

以下のリンクをクリックすると、解説記事に移動します。

 二塁打以上の長打の場合、二塁ランナーのホームインを阻止することはできません。

この場合の守備フォーメーションは「一塁ランナーの進塁を防ぐ」ものになりますので、以下の記事で解説しているフォーメーションを参考にして下さい。

⇒【守備フォーメーション】ランナー一塁22パターン!球処理とカバーリングまとめ

 

1. ピッチャーの牽制球

2. キャッチャーの牽制球

3. 送りバント(通常シフト)

4. バントシフト

5. ワイルドピッチ(パスボール)

6. ダブルスチール

7. ピッチャーゴロ

8. キャッチャーゴロ

9. ファーストゴロ

10. セカンドゴロ

11. サードゴロ(三塁線)

12. サードゴロ(三遊間)

13. ショートゴロ

14. レフト前ヒット(正面)

15. レフト前ヒット(センター寄り)

16. レフトフライ

17. センター前ヒット(レフト寄り)

18. センター前ヒット(正面)

19. センター前ヒット(ライト寄り)

20. センターフライ

21. ライト前ヒット(センター寄り、本塁送球)

22. ライト前ヒット(センター寄り、三塁送球)

23. ライト前ヒット(正面、本塁送球)

24. ライト前ヒット(正面、三塁送球)

25. ライト前ヒット(ライト線)

26. ライトフライ

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