この記事では、以下の状況における送りバントの打球処理と各ポジションのカバーリングについて解説します。
ランナー1,3塁
中間守備
ヒッティング・エンドラン・盗塁などもケアする必要あり
【概要】ランナー1,3塁、送りバント
ランナー1,3塁で送りバント・・・、攻撃側にとってはかなり消極的な作戦と言えます。プロ野球で打力が低いピッチャーに打順が回ってきた場合や、主力打者の前打者の場合ならいざ知らず、アマチュア野球では珍しいケースと言えるでしょう。
そもそもアマチュア野球の場合、プロに比べて守備力が低いので、ゲッツーをとられるリスクが低いですからね。
よって守備側は送りバントと決め付けず、バスター(ヒッティング)・エンドラン・盗塁も警戒しなくてはいけません。牽制球を多めに使うなど、攻撃側の動向を伺いましょう。
結果的に攻撃側の作戦が送りバントだった場合、積極的に二塁封殺を狙うのかどうかは試合展開によって変わります。
例えば、3-1と2点リードで迎えた9回、ノーアウト1,3塁の場面。2点を追う相手チームはワンヒットで2点を奪うために、送りバントをする可能性があるでしょう。
こんなときは、たとえ3塁ランナーを本塁に帰したとしても、一塁ランナーを二塁で封殺できれば同点に追いつかれるリスクを軽減できますから、積極的に二塁封殺を狙うべきです。
しかし、3-2と1点リードで迎えた9回、ノーアウト1,3塁の場面なら話は変わります。
ワンヒットで一気に逆転を狙うために、相手チームが送りバントを仕掛けた場合、守備側はおいそれと二塁封殺を狙うことはできません。
二塁送球の間に三塁ランナーを本塁に帰してしまうのは、守備側にとっては好ましくなく、逆に攻撃側にとっては同点にできますので、それなりにメリットがありますからね。
このように試合の勝敗を分ける場面では、マウンドに集まるなどし、ハッキリとした言葉で野手が次にすべきプレーを明確にしておくことをおすすめします。
守備フォーメーション
各ポジションの動きはここからジャンプできます
ピッチャー キャッチャー ファースト セカンド サード ショート レフト センター ライトピッチャー
打者に投球したら二塁へ送球するつもりで前進します。前進するときはファースト方向をフォローしましょう。
打球処理する場合
打球を捕球後、二塁または一塁へ送球します。慌ててファンブルするケースも多いので、しっかりと捕球しましょう。
打球処理しない場合
野手の送球の邪魔にならないように逸れましょう。サードが打球処理を行う場合は三塁ベースカバーに入ります。
キャッチャー
打球処理 → 野手への指示 の順番でプレーします。同時に三塁ランナーの動きを確認します。
打球処理する場合
打球が目の前に転がっている場合は、打球処理をします。二塁 or 一塁に素早く送球しましょう。
打球処理しない場合
野手に送球する場所の指示を出します。このときは大きな声で!同時に、三塁ランナーの動きを確認します。
ファースト
まず牽制球に備えるために一塁ベースに入り、ピッチャーが打者に投球したら打球処理のため前進します。
打球処理する場合
二塁封殺を狙うつもりで前進しましょう。キャッチャーの指示を聞き、素早く送球します。
打球処理しない場合
セカンド
一塁ベースカバーに入って一塁送球に備えます。
三塁ランナーが本塁に突入しることもありますので、送球を捕球後は三塁ランナーの動きを確認します。
この場合、三塁ランナーが本塁突入することを前提に捕球し、すぐに本塁送球できる体勢を作ることが大切です。
サード
まず牽制球に備えるために三塁ベースに入り、ピッチャーが打者に投球したら打球処理のため前進します。
打球処理する場合
二塁封殺を狙うつもりで前進しましょう。キャッチャーの指示を聞き、素早く送球します。その後は、三塁ベースカバーに向かいましょう。
打球処理しない場合
野手(投手)の送球の邪魔にならないように逸れましょう。その後、三塁ベースカバーに向かいます。
ショート
レフト
三塁ランナーが飛び出し、三塁送球になる可能性がありますので、それに備えたカバーリングに向かいます。
センター
二塁送球が悪送球になった場合や、二塁ベースカバーに入ったショートがファンブルした場合に備えてカバーリングします。
ライト
バント処理による一塁送球や、二塁送球→ショートからの一塁送球に備えてカバーリングします。
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